老人ホーム費用の算出方法から用意できる費用をチェック

セツ子
老人ホームに入居したはいいけど、途中で費用が払えなくなって退去しなければいけない人も多いのよ!
だから、まずは自分たちが毎月いくらまでならお金を用意できるかを考えなければいけないわ。
自立さん
入所する際に必要なお金だけを工面すればいいと思っていたけれど、そうじゃないのね。
セツ子
そうよ!
入所した後は毎月利用料金を払わないといけないし、日用品や介護用品などの請求だってあるんだから。
いくら払えるかどうかは、最初にしっかり計算していくべきね。
自立さん
でも、どれくらいなら払っていくことができるかなんてわからないし、用意できるお金って言われても・・・
セツ子
老人ホーム入居についての費用を考えるためには、
①全ての総資産の把握、②必要な軽費の把握、③計算方法の把握。
この3つの項目の把握ができていれば大丈夫よ!
自立さん
総資産、経費、計算方法・・・。
なんだか難しそうね。
専門知識がなくても大丈夫かしら?
セツ子
専門知識がなくても、計算式に当てはめていけば誰でも計算することができるから大丈夫!
自立さん
でも、総資産って言われても、何を調べたらいいのかわからないし・・・
セツ子
公的年金などの一定の収入、預貯金、財産、子供からの援助なんかが総資産になるわ。
借入金やローンがある場合は、それも忘れないで!
まずは、計算に必要な項目の金額を調べておくといいわよ。
どれくらいなら支払うことが出来るかどうか、入所前にしっかりと計算してみて!

費用算出のために把握しておく5つのこと

費用算出のためには、把握しておくべき5つの項目があります。

収入や預貯金、家族の援助の有無など、事前に調べておかなければいけない項目を確認しましょう。

1.定期的に入る収入の把握

毎月の収入を把握しましょう。

まずは、公的年金額を書き出します。

公的年金額は毎月ある程度一定の収入が見込めますが、今後下がる可能性もあるということも考慮しておく必要があります。

個人年金に加入している場合は、その金額も書き出します。

個人年金には、終身年金・確定年金・有期年金の3種類がありますが、終身年金以外は注意が必要です。

確定年金と有期年金は、契約時に設定した期間しか年金が受け取れません。

入所中に受取期間が終了してしまう可能性もありますから、いつまで受け取れるかどうかも確認しておいてください。

他にも、毎月受け取れる家賃収入や、株の配当金などがあれば、それも書きだしておきましょう。

2.預貯金額の把握

現在、どれだけの預貯金があるのかどうかを把握しておきましょう。

定期預金も含めて、全ての預貯金の金額を調べます。

預金通帳と現金

定期預金には解約時期が設定されています。

中途解約すると当初の高い金利が大幅に下がってしまうので、預入期間も確認しておきましょう。

また、しばらく使っていない通帳は、記帳されている日付がずいぶん昔になっていることも。

お金の出し入れがあったにもかかわらず記帳されていないことも多いので、日付の古いものは改めて記帳して確認してください。

3.財産(資産)の把握

現金以外の財産も把握しておきましょう。

株式や債券、不動産を所有している場合は書き出しておきます。

現時点での価値や金額をはっきりさせる必要はありませんが、宝石・美術品・金なども財産となります。

売却して現金にできそうなものがあれば書き出しておいてください。

いざという時に役立ちます。

医療保険

加入している保険も同様です。

リストアップする時には、保険の名称、補償内容、補償額をメモしておきましょう。

定期保険のように契約満了の期間があるのか、契約満了時に返戻金はあるのかといったことも忘れずに確認しておいてください。

4.マイナス財産の把握

プラスになる財産だけでなく、マイナス財産についても忘れずに書き出しておきましょう。

借入金やローンがある場合には、返済方法・返済期間・月々の返済額・現在の残高の4つを把握しておく必要があります。

このままの契約内容で返済しておく方がいいのか、それともプランを組み替えた方がいいのかということも検討してください。

プランを変更することで返済額が抑えられることもあります。

ただし、プランの組換えには審査のための時間や手間がかかります。

入所まで時間的な余裕がない場合には注意しましょう。

5.家族(子供)からの援助金の有無

家族内で援助が受けられるかどうかも重要です。

親の収入や資産だけでは入所費用がまかなえそうにない場合には、親戚や子供達で数万円ずつ出しあって援助するという方法もあります。

老人ホームの入所が決定する前に、家族内で話し合っておきましょう。

ただし、入居期間中、継続して援助が可能なのかを確認しておきましょう。

それぞれの家族の生活もありますから、いつまで援助できるかわからない、最初の1年だけなら援助できるということもあるかもしれません。

援助金に関しては、無理のない範囲で金額をきめることがポイントです。

また、途中から援助が受けられなくなることも考慮しておくべきでしょう。

実際の計算例

現在75歳の方が、95歳までの20年間ホームで暮らすと想定した場合の、実際の計算例をご紹介します。

総資産の計算方法

総資産=(預貯金+不動産・有価証券評価額ーローン借入金+家族からの援助金)+((95歳‐75歳)×1年分の年金受給額(収入))

この例では、不動産と有価証券を売却する想定にしています。

また、保険を解約する場合には、返戻金も含めてください。

家族からの援助金が毎月ある場合には、「毎月の援助金額×12か月×20年」を記入します。

例えば、子どもが2人いて、1人当たり毎月1万円援助する場合には、毎月の援助額は2万円です。

毎月の援助金額×12か月×20年
=2万×12か月×20年
=480万

つまり、「家族からの援助金」の項目に当てはめる数字は「480万」ということになります。

 月額料の計算方法 

まずは月額利用料とは別にかかる20年間分のその他の費用を計算します。

20年間分のその他の必要経費=(食費・光熱費等+保険・医療費+お小遣いなど)×12か月×20年

計算に必要な項目は、月額利用料に含まれない費用です。

月額利用料に含まれないそのほかの諸経費については、施設及び介護度によって変わりますが、月5~8万円程度見ておきましょう。

必要経費が仮に5万円であると仮定すると、
5万円×12か月×20年
=1200万

つまり、「その他の必要経費」の項目に当てはめる数字は「1200万」ということになります。

次に、ここまでの計算から、月額利用料に充てられる金額を以下の計算式から算出します。

月額利用料=総資産-20年間分の必要経費÷20年÷12

総資産が6000万円、20年間分の必要経費が1200万円だと仮定すると、
6000万-1200万÷20年÷12
=20万円

つまり、「充てられる月額利用料」は、毎月20万円ということになります。

一時金の支払いがある場合には、総資産から一時金を引いて計算してください。

 入居一時金がある場合の計算式 

充てられる月額利用料=(総資産-20年間分の必要経費-入居一時金)÷20年÷12

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