貯蓄や年金以外での老人ホーム入居費用の捻出方法

セツ子
比較的低料金で利用できる公的な介護施設だと、毎月の利用料金は5~15万円が相場ね!
姉妹(姉)
毎月5万円からなら、なんとかなるかもしれないわ。
周りの人の話だと、もっとお金がかかるかと思っていたけれど意外と安いのね。
セツ子
ちょっとまって!
これは公的な介護施設の料金相場よ。
民間事業者が運営する施設だと、利用料金の相場は月12~30万円。
別に入居一時金だってかかるのよ。それも含めると、公的な施設の倍はかかると思った方がいいわね。
姉妹(姉)
そんなに違うなんて知らなかったわ。
毎月それだけの利用料金がかかるのなら、数百万から数千万円は予算的に必要になるわね。
セツ子
施設に入居するなら、ある程度のまとまったお金が必要なの。
金銭的に余裕があるればあるほど安心よ!
姉妹(姉)
でも、貯蓄もそんなにないし年金だけで補うのも難しそうだわ。
諦めるしかないのかしら・・・
セツ子
諦めるのは早いわ!貯蓄や年金以外にも、お金を工面する方法はたくさんあるわ。
まずは、自分達が出来る方法がないかどうか考えてみて。

自宅の活用方法がカギ

自宅を所有している場合は、自宅を活用してお金を工面することができます。

どのような活用方法があるのか、それぞれの活用方法のメリット・デメリットを知っておきましょう。

家と土地を売却する

老人ホームへ入居が決まったら自宅は必要なくなります。

家や土地、田畑などを売って、その分のお金を老人ホームの入居費用に充てましょう。

「いつでも帰れるように家を残しておきたい」
「生きている間は家を残しておいてあげたい」
と思うかもしれませんが・・・。

家が空き家になる場合は早めに売却したほうがいいです。

家を運用

家や土地、田畑などを手放して売る時には、譲渡税というものが発生します。

売れたときの価格から、家や土地を買った時にかかった諸経費等を差し引いた金額が儲けとみなされて課税されます。

課税額は所有期間5年以上の場合に20%もかかってしまいますから、かなりの額になります。

しかし、この課税額は大幅に節約する方法があります。

それが3000万円特別控除と呼ばれるもので、儲けとみなされた金額から3000万円差し引いてくれる制度です。

この制度を使えば、家の売却にかかる税金が実質0円になることもあります。

ただし、この制度は「生活の拠点にしている家屋」にしか適用できません。

つまり、老人ホームに入居してしまうと、生活の拠点がうつってしまうのでこの制度が適用されなくなってしまうのです。

老人ホームに入居してから3年以内であればこの制度が利用できるので、家を売却する場合はなるべく早めに行動するようにしましょう。

家を売ることのデメリットもあります。

老人ホームを何らかの事情で対処しなければいけなくなった時や、一時的に帰宅する場合に別の居住地が必要になることです。

また、思い出がたくさんつまった自宅を手放してしまうというのは悲しいと感じる方もいるかもしれません。

お金がいくら必要か、売却時期、売却後の生活はどうするかの3つを考えた上で決断してください。

不動産担保型生活資金(リバースモーゲージ)を利用する

預貯金が少なかったり、年金で老人ホームの費用を補えないという時に便利なのが不動産担保型生活資金の制度です。

この制度は、家や土地があっても、現金収入がないという高齢者のために作られたもので、リバースモーゲージとも呼ばれます。

現在住んでいる土地や建物などの不動産を担保に入れて、生活のために必要なお金を借りることができる仕組みのことです。

自治体の公的機関や、銀行で申し込むこともできます。

手持ちの現金が足りなくても、毎月の生活費を補てんできるのが魅力ですが、デメリットが3つあります。

1つめは、借りられる額があまり大きくないということ。

家の価値は年々下がっていくので、借りられる限度額は土地の評価額がメインになります。

2つめは、変動金利だということ。

金利が上がってしまうと、支払わなければいけない利息が多くなるので、自由に使えるお金が思ったよりも減ってしまう可能性があります。

3つめは、老人ホーム入所中に借入限度額に達してしまう可能性です。

借りられるお金には限度額が設定されています。

そのため、老人ホームに入所する期間が長くなると、入所中に限度額に達してしまい、お金が借りられなくなってしまう可能性があります。

これら3つのデメリットを理解したうえで、不動産担保型生活資金の利用を検討するようにしましょう。

自宅を貸す

現在所有している家を他の人に貸して、その家賃収入を老人ホームの利用料金にあてるという方法もあります。

空き家になる家で収入が得られるうえに家を売却しないで済むので、いずれは子供たちに家を相続したいと思っている高齢者にピッタリです。

自宅を貸す場合は、

マイホーム借り上げ制度を利用するといいでしょう。

50歳以上であること

一戸建て・共同建て・マンションなどを所有していること

新しく制定された耐震基準に対応していること

これら3つの条件がクリアされている必要があります。

デメリットは、市場よりも安い賃料になってしまう可能性が高いこと。

必要なだけの収入が得られるかどうかは、実際に不動産を審査してみないと分かりません。

老人ホームの利用料金のために毎月どれだけ必要なのか、家賃収入はどれだけ見込めるのかということを比較検討するようにして下さい。

身内で協力して費用を負担する

親の貯蓄や年金だけでは老人ホームの利用料金が捻出できない場合には、身内で協力し合って費用を負担することも検討しましょう。

費用の相談

兄弟が複数人いる場合は、毎月の生活費として数万円ずつ出し合うという方法もあります。

必要額は、毎月の利用料金の不足額+αを見ておきましょう。

初期契約の段階で説明される利用料金とは別に、日用品や介護用品にかかった料金も別途請求されるからです。

兄弟がいない、もしくは協力を得られないという場合は、介護ローンを検討するといいでしょう。

民間の介護ローンの貸付限度額は10~500万円といったところです。

介護ローンを申し込めるのは介護が必要な人の親族のみです。

一緒に住んでいるかどうかは問われません。

また、通常のローンと同じように、融資基準を満たしていなければ借りることができません。

借主に安定した収入があることも条件です。

介護ローンは、その名の通り「介護のため」と用途が限られています。

老人ホームへの入所一時金、施設までの交通費、サービス利用料などに充てることができますが、けがや入院などの医療費には使えません。

具体的にどのような範囲で使えるのか、事前に調べておくようにしましょう。

実家の財産を整理して費用を負担する

実家にある財産を売却して、得た費用を老人ホームの利用料金に充てるという方法もあります。

実家の財産を売却して資金の足しにする秘訣は、物によって売却先を変えることです。

財産と言っても、たいそうなものである必要はありません。

親の装飾品や、家具、家電など、老人ホームに入所する際に必要のないものを売却すればいいのです。

特に、テレビやエアコンなど大きな家電は捨てるだけでもお金がかかってしまうので、お店で買い取ってもらう方がお得です。

一般的な家具の売却益はほとんど期待できませんが、捨てるだけでも粗大ごみ料金が発生するので、どんなに安くても買い取ってもらった方がいいでしょう。

装飾品に関しては、物によっては高値がつくこともあります。

家具や家電を取り扱う幅広いジャンルのリサイクルショップではなく、宝飾品を専門に取り扱うところに持ち込むようにしましょう。

宝飾品は店舗によって買い取り金額に開きがあるので、時間があればいくつかの店舗で見積もりをとってみることです。

奥の方にしまわれたままになっている骨とう品や、使っていない有名ブランド品がないか探してみましょう。

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