介護認定が軽いうちに老人ホームに入居を決めたケース

セツ子
健康な人でも、高齢になってくると、身の回りのことが大変だと感じるようになるもの。

糖尿病などを患っていて通院が必要になると、自立生活が出来ていても老人ホームへの入居を検討する人が多いわ!

姉妹(妹)
そういえば私の友達は、親が同じことを何回も言い出したり、物忘れが出始めた時に入所を考え始めたみたい。
セツ子
要支援1,2程度だと自立はできても、日常生活に何からの支障をきたすものよ。

子供達に心配されたり、他人の介添えが必要だなと本人が認識し始めることも多いわ。

姉妹(妹)
子供たちに心配をかけるのは辛いものね。
セツ子
老人ホームに入らずに在宅支援という形もとれるんだけど、自宅での介護となると色々と難しい問題が多いの。

そのような状況で、どういう判断をして入居を決めたのか、実際にあったケースから考えてみて!

80代半ばとなり家事炊事も難しくなって入居を決めたケース

私は、学校を卒業して定年を迎えるまで、ずっと看護師として働いてきました。

現役時代は、「いつも元気ね」、「○○さんと話すと元気になるわ」なんて言われながら、元気に1日中施設内を走り回る日々。

体力だけが自慢でしたが、気がつけば80代半ば。

さすがに足腰が弱ってきました。

高齢な母

トイレに行くために、座椅子から立ち上がるだけでも膝がズキズキと痛みます。

つかまるところがないと、立つことさえ難しい。

「ああ、患者さんたちもこんなに辛かったのね」なんて、退職した今になって患者さんの気持ちがわかったり。

宅配便が来てもすぐに受け取りに行けず、不在だと思って帰られてしまったこともありました。

何度も来てもらうのは申し訳ないと思うのですが・・・。

毎日やっていた床の水拭きも、今では週に1回。

お風呂掃除も毎日出来ず、サッとお湯をかけて終わるだけ。

隅々までピカピカに磨きたいけど、今の体の状態じゃ無理。

日常生活に支障をきたし始めると、「もう自活は出来ないかな」と弱気になってしまいます。

認めたくないことですが、物忘れも少しでてきて、この間は軽いボヤを起してしまいました。

最愛の夫が先立ってからというもの、毎日欠かさずにお線香をあげているのですが、どうも消し忘れてしまっていたようなのです。

幸い火事には至りませんでしたが、心配嫁さんから「もう、お線香は焚かないでください」ときつく言われる始末。

情けないです。

生活に支障をきたすようになってきた

代わりに電気式のお線香を買ってきてくれたのですが、香りもしないし煙も出ないので物足りません。

やっぱりお線香を焚いてあげたいと思って探しましたが、仏壇の引き出しにはなく、すべて捨てられていました。

心配をかけた私が悪いのですが、捨てる前に一言あってもいいのでは・・・と悲しくなってしまいます。

それ以降ボヤ騒ぎはありませんが、家族は、またボヤを起こしたら大変だとガスを止めるなど心配し始めました。

「火を使うな」と言われ、食事は宅食。

おかずは毎日違って美味しいし、栄養やカロリーも計算されています。

でも、温かいご飯を食べたいなぁ・・・というのが本音。家族には、言えませんが。

家で出来ることといったら、テレビを見たり新聞や本を読んだりするだけ。

ほんをよむ

人恋しくなって友達に電話したら、翌月の請求書を見た家族から「電話代が高い!どこにかけたの?」と怒られてしまいます。

そんなある日のこと。

自宅のポストに有料老人ホームや介護付き高齢者専用賃貸住宅の広告が入っていたました。

今まで考えたこともありませんでしたが、施設に入れば、食事や掃除の心配は一切いらなくなります。

でも、施設に入ってしまったら自由に外出できないのではないか?

施設内に引きこもりっぱなしになるのは嫌だな・・・。

そう思っていたのですが、要支援程度であれば、比較的に自由に外出できる施設があるとか。

既に老人モームに入居している友達に聞いてみると、職員さんに出かける時に声をかけ、行き先を決めれば認めてくれるという仕組みだそう。

お嫁さんに頼んで、近くに施設があるかどうか探してもらうことにしました。

幸い、車で15分ほどの所に外出可能な施設があったようで、家族にも施設入居をすすめられました。

老人ホーム

個室の部屋は広くないけど、施設自体は2~3年前に建てられたもので、綺麗な作りだそう。

ご近所で入居している人がいるのですが、スタッフの対応も良くなかなか快適だと聞きました。

それでも、今の生活がガラリと変わるのは不安です。

誰にも頼らない高齢者の一人暮らし。こんな体で、あと何年出来るだろうかと悩みました。

在宅でのサポートも考えましたが、夜間一人になるのは危ないからと家族は猛反対。

かなり迷いましたが、歳も歳だし、最終的には心配してくれる家族の意見を聞き入れて入居を決めることにしました。

転倒・骨折をして入院から入居を考えたケース

雨が降っていた日のスーパーからの帰り道。

水たまりを避けようと思ってバランスを崩して、しりもちをつくような形で転倒してしまった。

家まであと数分だったから、なんとか歩いて帰ったものの、膝が痛くてたまらない。

痛いなんてもんじゃない、激痛だ。声も出ない。

その夜は眠れず、朝一番に病院に行ったところ、骨折していた。

若い人だと1か月くらいで完治する人もいるらしいが、私はもう70歳。

車椅子

骨にヒビが入っているだけでなく、骨折した骨同士がズレてしまっていたようで、2~3か月は入院が必要になった。

手術、リハビリを経ていったん退院したのはいいのだが、数週間たった頃、右足のひざの上がパンパンに腫れてきた。

膝に水がたまっていたようで、再度入院が必要に。

退院しても、今までの生活を続けていたら、また膝に水がたまるだろうと言われた。

担当の医師にも相談して、入院中に介護認定を受けた。

もう、これまでと同じような生活は出来ないだろう。

頻繁に家を空けるわけにもいかないし、入院費だってばかにならない。

それに、痛みもどんどん強くなる。

医師には、家族に毎日来てもらってサポートしてもらうか、家族と同居するように勧められた。

今まで通り、自分ひとりで家事をこなして生活するのは無理だということだ。

医師は簡単に言うが、こどもはみな独立していて、こどもにはこどもの生活がある。

所帯を構えているこどもの世話にはなれないし、なりたくない。

私自身も義理の親を介護した経験があるから分かる。

たった2ヶ月だけでしたが、大変なんてレベルじゃなかった。

やった者にしかわからない。我慢や忍耐の連続だ。

自分が身をもって介護の大変さを知っているからこそ、子供達には迷惑をかけたくなかった。

しかし、皮肉なもので、世話になりたくない、自分で何とかしたいという気持ちとは裏腹に、体はどんどん年老いていく。

日を追うごとに体に不安を感じるようになり、将来的な選択肢を思案しはじめた。

将来的な選択肢を模索

老人ホームとおばあさん

退院後、在宅介護も考えたが、要介護度が低いため、大したサポートは受けられないだろう。

話し相手が欲しいくらいならそれでもいいのかもしれないが、私に必要なのは日々のサポートだ。

たいした介護が受けられなければ、結局、入退院を繰り返すことになる。

それであれば、足も不自由になったし、施設に入って楽をしようと。

このことは、こども達には、まだ話していない。

だが、私の意思は固まり、施設をいくつか絞り込んだ。
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今は、家族にも話し、3つほど施設への見学にも付き合ってもらい、最終的な入居先を決めるために体験入居をしている。

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