入居者の確認不足が原因で老人ホーム選びに失敗した事例

セツ子
施設の見学に行く時には、必ずつっこんだことまで聞いておくべきよ。

受け身になって、向こうの話だけを聞いていちゃダメ!

徘徊する方の対応や、食事やレクリエーション内容の変更・要望に応じてくれるかどうかも聞いてみて!

姉妹(姉)
入居者の対応に、レクリエーション・・・

まだまだありそうね。

何を聞いておくか事前にに書き出しておいて、忘れないようにしなくちゃ。

セツ子
更に、スタッフの平均勤務年数も聞いておくといいわ。

施設の体制も、決まりごとがあっても調子が悪い時などには柔軟に対応してくれるのかどうかなど。

どんな施設なのかということを理解して、納得したうえで入居することが重要よ!

姉妹(姉)
入所した後に、体の状態が変化した場合のことも考えておく必要がありそうね。

自分達にはどんな体制や介護対応が必要か、もう一度よく考えておかなくちゃ。

セツ子
本人や家族の理解が不十分なまま入居してしまったせいで、のちのち不満を抱くことは多いの。

どんな失敗事例があるかを参考にして、見学の時に何を質問するかをしっかり考えるのよ!

事例① 介護体制や対応を理解せずに入居するのは失敗のもと

数年前から一人暮らしをしていた親の介護のために、夫婦で実家へ戻ることに。

しかし、私たちの出社後、必ずと言っていいほど徘徊してしまうのです。

そのせいで職場には、警察や近所の方から「すぐに迎えに来てほしい」という電話がほぼ毎日かかってくるように・・・。

毎日電話がかかってきて困る家族

最初の頃は会社の上司も「仕方ない」という感じでしたが、それが毎日となると、さすがに嫌味を言われるようになりました。

このままでは、私たちの生活も成り立ちませんから、夫婦で話し合って施設への入居を決意したのです。

とはいえ、施設への入所は全くの想定外。

どんな風に施設を探せばいいのか見当もつきません。

たまたま、ご近所の方から入所している施設を教えてもらうことができたので、数日後に説明を聞きに行くことになりました。

施設は比較的きれいで、スタッフも明るい感じがしました。

説明の際に「徘徊する癖があるのですが・・・」と伝えたところ、「問題ありませんよ」との快い返事!

私たちはホッとして、その場で入所を決めました。

施設を信頼して入所を決めたのに・・・

実際に入所してみると、施設の対応にいくつもの不満が出てきました。

徘徊の癖は相変わらず・・・。

車椅子を降りてどこかに行こうとして、頻繁に転びそうになって危険だというのです。
とはいえ、スタッフの人数が限られていますから、一日中私の親だけについているわけにはいきません。

そこで、怪我のリスク回避のために、薬を与えて徘徊しないようにしたいと施設側から提案されました。

徘徊の方にはそうしてもらっているとの説明を受け、医者に抗精神病薬という薬を処方してもらいましたが、その際、副作用のことなどは説明されず。

薬の対応

施設側は、すぐにこの薬を使い始めました。

薬を飲むと身体機能が落ちるので、車椅子から勝手に立ち上がって転倒する心配がいらなくなるとの説明を受けました。

でも、薬を使って動けないようにする・・・という対応には不満があります。

薬を使っても動き回ってしまうような場合には、薬を強くすることもあるとも言われました。

薬による副作用が心配なので、

姉の顔

薬に頼らない方法をとってもらえませんか?

と何度もお願いしましたが、

ケアマネ

徘徊して、他の入所者にけがをさせてしまう可能性がある

と言われ、取り合ってもらえません。

対応への不満は徘徊だけではない

食事に関しても、個々の状態に対応してくれず、時間外の対応もしてくれません。

日によって体調は違いますし、食事時間をずらしてほしい時もあります。

いくら親の事情を説明しても、「施設のきまりなので」、「特別扱いは出来ません」の一点張り。

話さえもちゃんと聞いてもらえず、食事の融通が全くきかないのです。

説明を受ける

体調が悪い時は、一口食べるだけで終わってしまうこともあるようです。

でも、入所前に「徘徊していても問題ないか」としか聞かなかった私たち夫婦にも落ち度があります。

あの時に、

  • 徘徊した時にどのような対応をしてくれるか?
  • 体調に合わせた食事の対応は可能か?
  • どういった認知症のケアをしているのか?

ちゃんと確認しておくべきでした。

食事の対応はできないうえに、薬の力で徘徊を防ぐと知っていたら、他の施設を探すことだって出来たはず。

会うたびに元気がなくなっていく親の姿を見ると、もっと時間をかけて施設の対応を調べておくべきたったと後悔してしまうのです。

事例② 施設体制について一方的な説明を鵜呑みにして失敗したケース

主人とは娘が小学生の頃に離婚しており、老人ホームに入る前は、アパートで独り暮らし。

持病の腰痛は年々悪化していたものの、特に体が不自由なわけではありませんでしたから、掃除や洗濯は何とかこなせていました。

そんなある日、県外に住む娘から「老人ホームに入ってみたらどう?」と提案されました。

今は元気だからいいけれど、万が一のことがあったら心配だというのです。

年金だけでまかなえるか不安でしたが、毎月の利用料は娘たちが援助してくれるといいます。

それならばと、娘と一緒に老人ホームの見学に向かうことに。

施設見学にいく

老人ホームに行くのは初めてでしたが、施設の中は綺麗で明るく、私がイメージしていたものとは違っていました。

施設の見学が初めてだとスタッフの方に伝えると、施設の設備やレクリエーションの楽しさについて、30分くらい説明を受けました。

とても丁寧に説明して下さったので、娘も私もホッと一安心。

この施設なら、老後の生活を安心して過ごせそうだと感じたのです。

アパートの契約更新の期限が3か月後に迫っていたこともあり、その場で入所手続きをお願いしました。

そして、娘たち夫婦に色々と手伝ってもらいながら、3か月後には無事、老人ホームに入居することが出来ました。

もちろん、アパートも解約済みです。

長年一人暮らしだったので、集団生活が苦手な私は、施設では一人部屋を用意してもらうことになっていました。

お茶を飲んだり、本を読んだり・・・一人でゆっくり過ごす時間が私にとっての宝物だったのです。

でも、施設に入所してから、その生活は一変してしまいました。

施設の決まりを聞いていなかった?!

施設内では、ほぼ毎日、なんらかのレクリエーション活動が行われます。

実は、レクリエーション活動は、入居者全員の参加が義務付けられていたのです!

確かに、入所前に
「毎日レクリエーションがあるので、お友達も出来て楽しいですよ」とは聞いていましたが・・・

強制参加だとは知りませんでした。

ほぼ毎日、強制的に食堂に集められて、手遊びをしたり、歌を歌ったり。

どうしても気分が乗らない時は「体調が悪い」と断ったこともありますが、「そんな時こそ参加しなきゃ!」と言われ・・・。

日中は一人でのんびり過ごしたい私にとっては、かなりのストレスでした。

困る高齢者

もう1つの気がかりは、職員体制。

見学時に見せてもらったパンフレットには、夜間の職員体制は2.5人に1人と書かれていたはずなのに、実際の介護士は随分少ないのです。

明らかに人手が足りていなくて、オムツ替えだけでもバタバタ・・・。

夜間に用が合ってナースコールを押しても、誰も来てくれない事さえあります。

これが、緊急時だったらと思うと、本当に不安になります。

それに、どうも介護スタッフの出入りも多い様子。

信頼できるスタッフがいない・・・

信頼できる介護スタッフ

「優しそうな人が入ってきたわ」と思っていたら、数か月後には、もういなかったりするのはしょっちゅう。

勤務体制に問題があるのかしら、と勘繰ってしまうほどです。

入所当時からお世話になっていた仲良しのスタッフさんも、先月辞めてしまいました。

こうも頻繁にスタッフが入れ替わっていると、何か相談事があった時に誰に言えばいいのかもわかりません。

正直なところ、施設に入所して不安なことだらけです。

スタッフの説明をそのまま鵜呑みにして入所を決めてしまいましたが、もっと自分から質問すべきでした。

それに、他の施設も見るなりして、慎重に決めるべきだったと後悔しています。

自分がどんな生活を送りたいのかを考えて、その生活スタイルに合うか確認したうえで施設を選ぶべきだったのです。

施設に入所して1年近くたとうとしていますが、今でも一人で生活していたころが懐かしくなることがあります。

娘たち夫婦の援助のおかげで、この施設で生活することが出来ていますから、感謝しなければいけないと分かってはいるのですが・・・。

この不安な気持ちを誰に相談すればいいのでしょうか。

娘には申し訳なくて言えません。

せめて、仲良しの介護スタッフさんが、辞めずにいてくれればよかったのにと思ってしまいます。

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