老人ホームの見学や体験入居をしないで決めたことによる失敗事例

セツ子
老人ホームを選ぶときは、重要事項説明書の内容を確認したり、実際に体験入居や見学に行くようにして。

パンフレットの情報を鵜呑みにするのは失敗のもと!

姉妹(姉)
気になる施設が1つあったから、ちょうど重要事項説明書を取り寄せておいたの。
でも、見学や体験にも行った方がいいのね。
セツ子
ちょっとまって!

1つだけ見て決めちゃダメ!
いくつかの施設を見比べてこそ、施設の体制やそこのスタッフの対応の良し悪しが分かってくるの。

1か所の施設で一度くらい説明を受けてもどんな施設かは見えてこないわ。

一方的な説明だけを真に受けて、見学や体験もしないで入居してしまうのは失敗のもとよ!

姉妹(姉)
いくつかの施設を見て、スタッフや対応の違いを比べることが大切なのね。
セツ子

入ってみたら、とんでもない施設だったという失敗は多いのよ。

実際にあった失敗例を参考にして、施設の実際の姿を見抜いて入居を決めるようにして!

無届け施設に入居してしまったケース

私の親は、いわゆる仕事人間。

朝は5時に起きて6時過ぎには出社、帰宅は9時近く、家に帰っても仕事をしているような人でした。

しかし、退職してからは、ほとんど家の中に引きこもりの生活。

これといった趣味もないので、朝起きてご飯を食べたら、一日中テレビを見て過ごすといった具合です。

思い出せない高齢者

そんな生活が3年くらい続いたころでしょうか。

「あれ、何だっけ、ほら・・・」と、物の名前が出てこないようになったのです。

年齢のせいもあるのかと思っていましたが、今思うと、これが認知症の初期症状でした。

認知症の初期症状

それからというもの、「財布がない」とか「あれがない、これがない」と騒いだり、突然奇声をあげたり・・・。

人で外出した時に家に帰って来られないことも増えてきました。

自宅での介護には限界を感じ、老人ホームへの入所を決意。

私も精神的に参っていましたから、すぐに入所できる施設を探し、ろくな説明も受けないままに入所を決めました。

ところが、入所してみて驚きました。

怒られる高齢者

暴言や暴力は日常茶飯事。

「おまえ何様や?」

「誰が面倒みてやってると思ってんの?」

と、介助中に手摺や壁に頭をぶつけたり、抵抗したら頭を叩いたり・・・。

週末は会いに行くようにしているのですが、着替えもちゃんとしてもらっていないような気がします。

朝食前に会いに行ったのに食べ物のシミがついていたり、2日連続で同じ洋服を着ていたこともありました。

まさかこんな施設で生活させていたのかと・・・

一番ショックだったのは、ナースコールのこと。

本人の手が届かないような、高い場所に設置されているのです。

これでは、何のためのナースコールなのかわかりません。

親の体調が悪くなったり、助けが必要な時を考えると怖くなりました。

親自身も、「食事がおいしくない」とか「何か言うとすぐ叩かれる」といったことに、不満を持っている様子です。

改善お願いしても・・・

「対応を改善してほしい」とスタッフに伝えても「わかりました」と言うだけ。

ナースコールのことについても、「上に伝えておきます」の一言。

あまりに対応が酷いので確認してみたところ、
なんと重要事項説明書を行政に届け出ていない!!

無届け老人ホームだったのです・・・。

テレビやニュースでは目にしたことはありましたが、まさか。

私の住む地域に無届老人ホームがあるなんて思ってもいませんでした。

いくら精神的に参ってしまっていたとはいえ、ろくに調べもせずに大切な親をこんな施設に入れてしまったのだと思うと後悔しています。

とにかく入れる施設をと選んだ結果!とんでもない施設だったケース

私の母は、認知症のランクⅣ。

重い認知症です。

数年前までは、夜間にだけ見られた奇声や徘徊などの症状が、昼夜関係なくみられるようになりました。

日常会話もまともにできないのです。

一日中目が離せませんし、着替えや食事、排泄を手伝っても暴言をはかれ、夜にまともに寝ることさえできません。

大切な親ですし、ご近所や親戚の目もありますから、今までは何とか自宅で介護を頑張ってきました。

しかし、私一人での介護はもう限界。

困りはてる家族

共倒れになるのを心配した周囲の人達が、施設に入れたらどうかと心配してくれましたが、重度の認知症があるためになかなか受け入れてもらえません。


「夜だけならまだしも、昼に徘徊されるとちょっと・・・」

「スタッフの人数が足りていない」


と言う理由で断られてしまうのです。

やっと入所でできる施設が決まり一安心・・・

施設を探し続けて8か月

やっと、隣町の老人ホームで受け入れ可能な施設を見つけることが出来ました。

入れるだけでありがたいと思い、施設の概要などは調べませんでした。

聞いておきたい事もありましたが、細かいことを質問して入居を断られたらと思うと聞けず・・・。

一方的に説明を1回聞いただけで入居を決めました。

認知症でも受け入れてくれるのだから、そんなに悪い施設ではないだろうと安易に考えていたのです。

でも、入居して数日。

親の様子を見るために施設を訪れた私は、いかに考えが甘かったかを思い知らされました。

ちょうど施設に行ったのはお昼頃だったのですが、食事中にもかかわらず、利用者さんを共用フロアで横にしてオムツを交換していたのです。

あまりにも衝撃的な光景・・・

これはその日に限ったことではなく、日常的に行われているようでした。

もちろんマットなどは敷かれておらず、食べ物が落ちている床に、直接寝転がせているのです。

施設の廊下では、下半身丸出しでスタッフの人と歩く入居者の姿。

あまりに異様な光景に、「これはどういうことか」と尋ねると、「トイレから浴室まで移動しているんです」と平然と答えられる始末。

入浴も、男女混合です。

驚く家族

この施設は、重い認知の方ばかりなのをいいことに、とんでもない扱いをしていたのです!

その時はショックで、父の顔を見ただけですぐに自宅に戻ってしまいました。

自分の親も、あのような待遇を受けていると思うと、とても見ていられなかったのです。

父の事を思うと、どうして私はきちんと見学もせずに決めてしまったのかと自己嫌悪です。

父の認知症は日に日にひどくなっています。

しかし、今の父を自宅で介護するのは厳しく、他に受け入れてもらえる施設も見つからず・・・。

一刻も早くあの環境から父を出したいものの、どうしたらいいのか悩んでいます。

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