将来の事を考えずに老人ホームに入居したことによる失敗事例

セツ子
今は健康でも高齢になってくれば、いずれは介護や医療が必要になるわ。

施設を絞り込む際には、将来の身体のことも踏まえておくべき!

自立さん
今は元気だし、自分で身の回りのことはできるから、介護や医療に関しては全く気にしていなかったわ。
セツ子
施設の医療体制や介護体制が、24時間対応可能かどうかも確認しておくといいわ。

体制が整っていないと、介護が必要になった時に別の施設に移るように言われることもあるの。

自立さん
ずっとそこにいられると思っていたのに、途中で施設を移らなきゃいけないとなったら面倒よね。
セツ子
将来のことを考えずに入所して失敗した事例は多いわ!

お金だけじゃなく、時間や労力だって消費してしまうわよ。
具体的な失敗例を見て、何に注意して施設を選ぶべきかイメージしておくといいわ!

事例① 自立向きの施設を選んだ結果困ったことになった!

お風呂やトイレなど身の回りのことは自分でできるし、体を動かすのも大好き。

体も心も元気だけど、毎日の掃除や洗濯、食事作りはちょっと大変。

グループホームに入ったのは、自宅での生活と同じような生活を送りながら、手助けが必要な所だけサポートしてもらいたかったから。


介護だとか、医療面でのサポートは必要なかったので、アクティビティが充実した自立向きの施設を選ぶことに。

入所したグループホームは、元気な私にピッタリの施設でした。

テラス

季節ごとのアクティビティが楽しめたり、散歩などの外出も比較的自由。

他の入居者の方ともすぐにお友達になり、グループホームならではの和気あいあいとした雰囲気で楽しく過ごしていました。

しかし、元気な状態は何年も続くわけではありませんでした。

計算外の出来事

人の手を借りて歩く

ちょっとしたことで骨折。

1か月ほど車いす生活をしていたら、少しずつ歩けなくなってしまったのです。

一度歩かなくなったことで、体の筋肉もあっという間に衰えて、回復するどころか衰えてしまった。

気が付いた時には、自分ひとりでは歩くことが出来なくなってしまいました。

自立さん
一番辛かったのは、トイレも介助なしでは行けなくなってしまったこと。

同じ年の人と比べて、元気だったのが自慢だったのに・・・。

しかも、自立向けの施設だったので、介助つきでトイレに行くのは私くらい。

もっと大変だったのはその後。

トイレに一人で行けないのが辛いと感じている暇もなく、施設側から

施設の人
このような状態では、面倒を見切れない

と言い渡されてしまったのです。

この施設はあくまで自立者向けのもので、介護の設備や体制は整っていないとのこと。

他の入居者のこともありますから、私だけ特別扱いというわけにはいきません。

急きょ、今いる施設から、別の施設へ転居しなければいけなくなりました。

しかし、転居するのは大変でした。

骨折で新しい施設探しをすることに・・・

転居先を探す時間は限られていますし、転居するための様々な手続きも必要です。

私は自分で歩くことさえできないので、それらの手続きを全て家族に任せるしかありません。
とはいえ、家族にもそれぞれの生活があります。

家族はそれぞれに仕事をしているため、必要な書類がなかなか揃いません。

書類を揃えるだけでもかなりの時間がかかり、グループホームのスタッフに嫌な顔をされてしまうこともありました。

遠まわしに

スタッフ
まだいるの?

といったようなことを言われた時は、本当に申し訳ない気持ちになったものです。

施設内で一番手がかかるのは、私なのですから。

周りの入居者は散歩したり、体を動かしたり、自分の好きなタイミングでトイレやお風呂に入ったり。

楽しそうに過ごしています。

私は、自分ひとりで動くこともできません。

何かするときにはスタッフの人に介助してもらわなければいけないのですが、申し訳ない気持ちから声もかけられず・・・。

自立のグループホームでは、介護状態の私に居場所はありませんでした。

自立さん
自分が歩くことさえできれば、元気だったら・・・

と何度思ったことでしょうか。

身体以外の他の問題も出てきた!!

問題は、金銭面にも及びました。

家族も、私も、最後までこの施設で過ごせると思っていたので、余分の蓄えはありません。


予定外の転居費用をどこから捻出するかということで、家族たちが言い争う姿も何度も目にしました。

グループホームを出たいけど行き先が決まらず・・・

介護2の状態では特養は不可能。

だからといって、自宅に帰ることもできません。

グループホームのスタッフから勧められた施設は、利用料が高すぎて、とても毎月払っていける額ではありません。

ケアマネに相談して、やっと見つかったのが隣の県にある有料老人ホームです。

もちろん、今入所しているグループホームと比べると高額です。

それでも何とか払っていける程度の額だったので、私と家族は転居を決意しました。

自立さん
入所の時に元気だったから、この先もずっと元気だと思い込んでいた・・・

それが、施設選びの失敗の原因だったのだと痛感しています。

事例② どんな介護や医療が必要になるかまでを考えずに失敗

注射対応なし

私の母は、通常の介護が受けられる老人ホームに入居していましたが、糖尿病にかかってしまい、医療や介護が必要に。

母の病状は重く、毎日インスリン注射が必要な状態でした。

毎食後と夜間の計4回、注射を打たなければいけません。

インスリンは自己注射できるのですが、高齢のためにメモリを自分で読むことが出来ず、注射のたびに看護師のフォローが必要です。

入居している老人ホームでは、日勤の介護しか対応できず、施設体制が整っていないために面倒が見られないと言われてしまいました。

母が入居した施設は、

施設
あくまで一般的な介護のみを行うところであって、インスリン注射などのサポートは出来ない

というのです。

仕方なく、他の受け入れ施設を探すことにしましたが、私たちの予算内で入居できる施設は、日中しか看護師が在籍していない所がほとんど。

まさか常備薬で移転しなくてはならないとは・・・

夜間のインスリン注射は、家族の誰かが来てサポートしなければいけません。

私には中学生と高校生の子供がいますし、主人も仕事で遅くなることが多いので、夜間に施設に通うのは無理でした。

なかなか施設が見つからないまま1か月が過ぎようとした頃、施設側から

施設
見つかるまでいるのは仕方がないが、相部屋に移動してほしい

と言われてしまいました。

母は一人で静かに過ごしたいというのが第一希望だったので、個室がある老人ホームを選びました。

しかし、今の状態では文句の言いようもありません。

会いに行くたび、母は

落ち着かない・・・

と愚痴をこぼしていましたが、転居先がなかなか見つからない今の状態では、我慢して相部屋で過ごすしかありませんでした。

残念ながら、まだ、希望の施設は見つかっていません。

困る家族

看護師が24時間常駐している介護付き老人ホームは高額で、しかも空きがないのです。

また、24時間体制だからと言って、必ず受け入れてくれるとも限りません。

相部屋でストレスをためている母のことを思うと、一刻も早く転居先を見つけなければ・・・と、今は週に3回行っていたパートも辞めて、施設選びに奔走しています。

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