ニュースで耳にする虐待…。自分の家族は大丈夫?

この頃、ニュースでとても悲しい話題を耳にします。

自分で言うのもなんですが、日々一生懸命介護の仕事に取り組んでいるのに、このようなニュースで介護職のイメージが悪くなるなんて、寝耳に水です。

そして、被害に遭われた方がた、本当にお気の毒と胸が痛くなる思いです。

これだけニュースを賑わせるなんて、どこでも虐待が日常化されているんじゃないか…福祉施設を利用されているご家族がいらっしゃるご家庭では、とても心配な気持ちになっておられると思います。

とにかく明るい安村さんではありませんが、「安心してください。大丈夫ですよ!」と胸を張って言いたいです。

このように話題にあがる人は、本当に一部だと思います。

私たちは、本当に日々、皆さんのことを考えて介護させていただいています。

でも…こんな活字だけの言葉では、やはり心配ですよね。

もし自分が実際にこのような立場に陥ったらどのように対処すればいいのか、そのあたりのお話を体験談を交えてお話したいと思います。

ニュースで耳にする虐待…。自分の家族は大丈夫?㈰

ご本人からの訴え!虐待?

ある日、出勤したら事務所内がとても騒がしく、どうしたのかな?という雰囲気でした。

どうも、入所者さんのご家族から、「虐待があるのではないか」という苦情があったようなのです。

ご本人は、前日の夜間のおむつ交換の時、「男性の介護士さんに頭を叩かれた」と訴えているようでした。

この方は、筋力低下で下半身がほとんど動かなくなり、寝たきり状態。

上半身はかろうじて動かせるのですが、食事も排泄も私たちの手が必要な方でした。

お喋りがとても好きな女性で、楽しい時はハキハキお話されるのですが、普段は話すのが疲れて大変だからと、ほとんどジェスチャーで示すことが多かったです。

また、好き嫌いがあり、「○○さんは好きだけど、●●さんは嫌い」というようなことをこっそりおっしゃる方でした。

内容としては、夜のおむつ交換の時、何もしていないし何も言っていないのに、おむつ交換が終わったときにいきなり頭を叩かれた、というものでした。

その時担当した介護士に話を聞くと、「事実無根です。虐待なんてしていません。」と強く否定されました。

同僚の中には、「こんなネガティブな話を正直に認める人なんていないでしょう。」などと冷たい言葉を話す人もいましたし、「彼はそんなことをする人ではないから、何かの間違いだと思う。」と援護する人もいました。

介護士は「していない」と言う。

虐待を受けたとされる女性は「された」と言う。

一体どちらが正しいのでしょうか。。。

真実を証明するのは難しい

当然ながら、虐待をした証拠も受けた物的証拠もありません。

逆に、虐待をしていない物的証拠もありません。

被害にあったとされる入居者さんのご家族としては、虐待があったのなら許せない事態だし、本人の言う事を100%信じたい。

介護士としてはそんなことは絶対していないので、信じてほしい。

このような話で平行線でした。

お互いに何も証明するものがありませんでしたので、最後は「介護士には虐待の例がなく、日々まじめに介護している。」とし、申し出のあったご家族にはご理解いただくように、老人ホーム側からお話しました。

そして、何もしていないとされる介護士が、入所者さんとそのご家族に謝罪することでご納得いただき、解決に至りました。

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とても難しい内容ですよね。証明するものがないという事実。

家族としてはお願いしている立場。信頼している老人ホームに、隠しカメラを設置するなんて、普通はできないですよね。

反対に私たち介護スタッフも、身の安全を証明するためだからと、入所者さんのプライベートな空間にいちいち隠しカメラを設置しようなんて思いません。

今回は平行線で、入所者さん側が折れるという形でお話は終わりましたが、実際このような立場になった時は、家族やご本人としてはとにかく明確な情報が必要です。

何月何日に、どのような状況でどんなことをされたかを、しっかりメモに残しておきましょう。

そして、老人ホームの役職のついている人にお話しましょう。

私たちは、このようなトラブルが起きないため、その事件依頼、援助を行う際は必ず2名以上のスタッフで取り組むように決まりを設けました。

お互い気持ちよく日々すごしたいですね。

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