ご家族の想いを感じて・・ケアに向き合う介護士の苦悩とは?

2014-12-12 11.25.26
老人ホームなどの介護施設に、大切なご家族が入居ということになるとき、おそらくはご家庭の事情でかなり悩まれ決断されたことでしょう。

介護施設で働いている介護士さんも、その点はよく理解をしお迎えすることとなると思います。

介護士さんというものは、入居者さんが認知症であったり、体に不自由な部分があるとすれば、自分のできる限りのことをしようと思いこの仕事に就いた方は多いのではないでしょうか。

それでなければ介護士という仕事は、なかなかできる仕事ではなく、続けられる仕事ではないと私は経験してみて思います。

それだけストレスや心の中にたまる鬱屈した思いを感じやすい職種だと感じるのです。

介護というものは大部分の業務が「人間関係」を良好に保たなければできない仕事であり、その上様々な業務に責任も付きまといます。

そのため、他の職種とはまた違った悩みを抱えやすい仕事だとも思っています。

そんな思いで仕事に向き合う介護士さん達でしょうが、ご家族から見れば足りないことも多く、どうしても不満が出てしまうものではないでしょうか。

それは、大切なご家族を悩んだ挙句に施設に入居させてしまったという、ご自分たちの責任も感じているからだと思います。

私自身両親がいますが、もしも介護が必要になり施設に入居させなければいけなくなった場合どうしよう?と思うと、決してその気持ちは他人ごとではありません。

ですが「ご家族の想いを想像する」この部分も行き過ぎると、入居者さんから過度の我儘を引き出すことになってしまいます。

そのため大勢の方を相手に介護をするためには、あまり考え過ぎることも避けなくてはいけないと感じます。

ご家族の方の想いについて私が困ったなと感じたこと・・

それが、認知症の方の身に着けるもので、ご家族の方が寒い冬に暖かく過ごしてほしいと思い、用意をされたあるものでした。

ご家族から託されたものを身に着けていただくようにAさんにはお声をかけ対応をしていました。

私達も注意はしていたのですが、ご自分でも違和感を感じられるのか、どうしても外してしまわれるのでした。

職員にも「必ず装着するように注意をしてください」とのことを話されていたご家族は、それを訪問時に見て大変悲しまれたのでした。

「なぜ??」というお気持ちだったと思うのですが、施設では常に監視をしているわけにもいかず、ご自分の身に着けるものは嫌であれば外すこともあり・・。

認知症の方に対しての対応は、本当に難しいものだと感じた経験でした。

ですが、おそらくご家族のそういったお気持ちは、その時のことだけではなく、それまでの様々なAさんの状況を見て不信感を持たれていたのではないかと思うのです。

施設内での他の入居者様との関係がしっくりこず、認知症が悪化しているのでは???というお気持ちもお持ちだったのではないかと感じます。

確かに入居者さんとの間に少々険悪なムードはあったのですが、私自身もAさんが孤独感を増すことのないように、周りとのバランスを取りながら対応をしたつもりだったのですが。

他の職員がはっきりと注意をするという対応に徹していたということは、私の対応が間違っていたのかな・・と思ったりもします。

ですが私から見れば、他の入居者さん的には男性からも職員からも好かれているAさんに、少し嫉妬心を持っていたのでその「悲しさ」も感じてあげるべきだと思ったのですが。

なかなかご家族の想いを感じ、上手に介護施設で仕事をしていくのは大変なものですね。

私は自分が頑張ればそれでしっかりとした認知症ケアができるのではないのだな・・と実感した出来事でした。

人間関係と業務をしっかりとこなすことの難しさを感じ、今でも心残りになっています。

それでもご家族の気持ちを想像し仕事をするということは、やはり大切なことであって、介護の仕事をする上では大切にしたい気持ちです。

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