ボランティア活動はお年寄りの楽しみ!!太鼓の音を腹で聴く感情起伏改善法とは?

長く入所していると、だんだん活力がなくなってくるものです。

そんな入所者へのサービスの一環として、地域やプロのボランティアを受け入れ、お年寄りの楽しみのひとつとしてもらっています。

そんな施設でおこなわれるボランティア活動ですが、今回は意外な効能についてご紹介します。

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エネルギーを与えてもらえる和太鼓のパワー

認知症が進むと話しかけても記憶に留まることはなくなり、徐々に感情表現が少なくなっていきます

音楽を聞いても「うるさい」としか思わなくなるのですが、和太鼓などの共振する大音量を聴くと、お腹のなかまで響いてきて思わぬ効果が現れることがあります。

和太鼓は大きなサイズはお腹に響き、中サイズは心地いい音、小さい太鼓はリズムを刻むコミカルな音として聞こえてきます。そのほかにも耳(太鼓のへりの部分)打ちもリズミカルでウキウキした感じがするものです。

また掛け声や合いの手も驚く人が多いのですが、施設の日常生活では大声を聞く機会がないので、最初に

「いやぁぁ!」

「はっ!」

と掛け声が発せられると、ぼんやりしていた人もそれだけで目が釘付けになります。

そこに強烈な太鼓の音を聞くと半分くらいは耳をふさぎます。それでも太鼓の振動は鼓膜だけじゃなくお腹の中にも響いてくるので、結果的には体に染み込むように吸収されいつしか耳をふさいだ手を外すことになります。

そんな太鼓の演奏はエネルギーが放出されるのでしょうか、聞いているだけでも疲れるらしく、夜はぐっすりと眠ることができるようです。

またその日の夕食はいつもに増して賑やかに会話する人が多く、また食欲も増しているようです。

こう言った太鼓のイベントは学校行事や地域の愛好家が行う場合と、自衛官や警察官などで編成されたいわゆるノンプロの団体があります。

地元の団体の場合には、施設内の入所者のみで聴かせていただきますが、ノンプロ団体の場合には地域の老人会や自治会、ご家族などにもお声掛けして賑やかに開催されます。

太鼓の響きと普段とは違う人たちが集まることで相乗効果が生まれ、一層元気になられる方が多くなります

ボランティアによって施設全体が癒されていく

ただすべてが良いと言うわけでもなく、なかにはテンションが高くなった反動で脱力感がみられ、黄昏てしまうことがあります。

年末に家族や親戚が集まり賑やかな正月を過ごし、そのあとみんなが帰ってしまったあとの寂しさを感じるように、お年寄りによってはガクっときてしまう人もいます。

ある意味毎回のことなので、翌週にもボランティアでアトラクションをお願いすることが多く、大抵は近くの小学校で行われる学芸会の催しものから聞かせていただきます。

ソフトランディングするように、そんなプログラムを入れているのは入所者だけのためではなく、実は介護職員のためでもあります。

威勢のよい音はお年寄りだけに効果があるのではなく、介護士にも同じようにパワーを与えてくれます

そして演奏が終わった翌日にはお年寄りと同じように、まったりとした雰囲気が漂うわけです。

そこで、特に免疫のない若手を中心に翌週から2〜3週間のボランティア演奏を企画し交渉と受け入れの担当をしてもらいます。

プログラムに係る人は日常の忙しさもあり、まったりしている暇などないわけです。

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そして当日、お年寄りも介護職員も同じように癒され、ソフトランディングして行くことができるわけです。

介護の現場にいると、見守っているとかお世話をしているはずが、一緒に生活をしている感覚になり、いつしか入所者と同じような状態になってくるわけです。

1年間の生活は山あり谷ありを意識的に作ることで、感情にも変化があるようにしているのが介護の現場と言うことになります。

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