安定した生活が食欲減退!楽しい食事にするための工夫とは!?

たくさんの仲間と食事をするのは楽しいものです。

入所前の自宅では1人だけの食事が多く、いつも同じような内容の食事をとっていたりと楽しみがないことが多いものです。

介護施設では同じ入所者や、食事を介助してくれる介護士との会話もあって、食事時間は1日の行事としても楽しみのひとつになります。

食欲減退の理由とは

老人ホーム入居当時は、長年の習慣から普段はあまり口にすることがなかった食材。

手間がかかり面倒で作らなかったものも食膳に並ぶようになり、楽しい会話とともに新鮮な気持ちで時間を過ごしています

ところが入所して、数日、数週間、数か月と日が経つにつれ、当初の楽しい想いは少なくなるものです

いつしか楽しみにしていた毎回の食事が苦痛になっていきます。

この原因は「明日がないから」ではないかと思っています。

元気になって自宅に戻る、もしくは自分で身の周りの支度ができるようになるという生活目標が見えなくなってきてしまうのです

健康になるための食事に張り合いがなくなってくるのも仕方のないことです。

しかも慣れ親しんだ強い味付けの調理は無くなり、特にしょっぱい漬物や濃い目の味噌汁、しっかり味が染み込んだ煮物が並ぶことはありません

味に対して物足りなさが出てくるのでしょう。

もちろんお年寄りは「マズイ」とか「ウスイ」と言うような文句は言いませんが、食欲は減退していきます。

食べ残したり箸をつけない器がでると、「体調がすぐれない」と言うのではなく、食べる目的がないから「つまらない食事時間」になっていて食欲がなくなっているのです。

みんなが楽しめる食事こそが食欲増進に繋がる

そこで管理栄養士や調理係と介護士がミーティングを行いました

音楽療法1

食べたいものを食べることが望みであれば、リクエストに応えてあげようと言うことになり、週末の1日だけ3品のなかから「選べるランチメニュー」を実施したわけです。

本当は個々人のリクエストに応えたかったのですが、さすがにそれは人員的にも対応することができません。

事前に3品のなかから選び自分が選んだメニューを食べることができるようにしたわけです。

意外にも人気だったのは

  • カレーライス
  • 熱いラーメン
  • うどん

といったものでした。

普段の食事では辛いものや熱いものは難しく、火傷のしないようにと温めの温度設定になっています。

リクエストメニューは席についてから調理するので、熱いものは熱く、辛いものは辛くそれなりに楽しめたようです。

また場所を変えオニギリや太巻きなどを持って中庭での食事会も開催

普段よりも食が進むことになりました。

ほかにも介護職員総出で近所にヨモギを取りに行き・・・。

イベントでそのヨモギを材料に餅つき大会をしてみんなの掛け声が響くなか、草餅を丸めるお手伝いをしてもらうわけです。

普段の食事とは目の色も変わり「美味しい」と喜ばれる人が多くなり、定期的なイベントとして行っています。

談笑1

ある時のミーティングでは箸を使う食事を出したいという要望がありました。

普段は介護士が口まで運ぶことが多い食事ですが、箸を使うことで美味しさが違うというのです。試してみると汁物が残ることは減り効果があるようです。

箸を上手に使えずこぼれて完食できないことを心配するよりも、普段通りに自分で食べることの方が楽しみとなり、食欲も増してくるものです。

特に年6場所の相撲の時期は、施設内に放送を流しながらの食事をします。

相撲甚句が流れると「おかわり頂戴」と今までに無い反応までありました。

食事は味だけではなく、その楽しさで食べるものなのだと実感したものです。

以来、夏には冷たいものを、冬には熱いものを用意し、季節の旬の食材とそれを感じられる耳や目でも楽しんでもらうことで食欲増進を図っています。

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