楽しい老人ホーム生活!!認知症の方と食事を作ってみた

認知症高齢者の数は現在日本では約460万人おり、今後も増加していくといわれています。

認知症高齢者は年を取ると発症するリスクが高まり、85歳以上では4人に1人が発症するといわれていま

メディアでも認知症に関する話題は度々挙げられており、その予防方法、対策について多くの本も出版されています。

今の流れを見ていると、「認知症になると徘徊が始まり、親しい人もわからなくなって人に迷惑をかけるから、予防しておきたい。」という側面が強いようです。

実際に認知症を発症してからどのように過ごしているかを伝える内容はまだ少ないのが現状です。

老人ホームに入所している方に認知症を発症している方は多く、認知症の方を専門的に対応する老人ホームもあります。

認知症になると新しい事を覚える事や、物事をこなす事が困難になります。

その為、「これをすることは難しいだろう。危ないだろう。」と考えてしまい、色々な対応を制限してしまいがちです。

食事㈰
例えば調理

調理では包丁で野菜や肉、魚を切ったりしますが、認知症の方に実際にしてもらおうとするとき。

認知症の人に包丁なんて危ないでしょう。上手く切ることが出来ないでしょう。包丁と認識できないんじゃないの。」と思われる人がいます。

しかし、認知症になっても「包丁を使って切る。」という動作は保たれています

主婦の経歴がある方であれば細かく野菜を切り、手早く魚をさばいてくれます。

ただ、野菜や魚を「何の料理の為に切っているのか、どのように切るのか。」といった工程が忘れてしまうことがあるので・・・。

時々「今日はこういう料理を作るのでこのように切ってくださいね。」と伝えれば問題ありません。

また、包丁を使用した後に包丁を洗い、どの棚に片づければよいのか判らずに包丁を持ったままウロウロしてしまう、ということがあります。

職員が一緒に包丁を洗って、包丁を片づける場所を近くで伝えれば大丈夫です。

このように一連の課程の中で、要所で説明したり、一緒に行うことで認知症になってもイキイキと生活することが出来ます

認知症のケアとして、慣れ親しんだ刺激をサポートしながら感じてもらうことが必要です。

認知症を発症する前と変わらない生活の視点に立つことが必要です。

昔、専業婦をされていた方であれば、食事作りが良いケアに繋がります。

食事作りは調理だけではありません

まずは、料理をする工程を1から考える必要があります。

①スーパーの広告や本を見てメニューを考える
②冷蔵庫を見て残りを確認する
③スーパーへ行く
④品物を選定する
⑤レジで支払う
⑥家に戻る
⑦下ごしらえをする
⑧煮炊き、味付けをする
⑨片づける

という長い過程が必要になります

食事㈪
一部を行うのではなく、過程を行うことで、その方は今自分が何の作業をしているのか、理解が深まります

職員がスーパーの広告をさりげなく一緒に見ながら食事の話を切り出し、次の過程に繋げます

近所であれば歩いて出かけ、スーパーでは購入する材料をメモをして渡したり一緒に回ります。

支払段階でもお金を本人に渡してしてもらいます

レジで支払うという動作も長年培ったもので、お金の計算が困難でも財布からお札を取り出しておつりとレシートを貰う過程はできます。

このように食事作りという長い過程を行うことは、外に出ることで足腰の運動になり、調理では手作業をこなすので良いリハビリになります

また、食事作りを通して昔作っていたメニューの話や家族の話に繋がり会話が盛り上がります。

その方がどのような人生を歩んできたかが解り、どの行為がどの程度できるのか把握でき、次のケアに繋がる良い機会になります。

認知症の進行状況によっては一連の課程を全て行うことが困難であり、一部のみを行ってもらうケースもありますが、日々、出来る行為を行ってもらうことが必要です。

認知症になってもサポートにより、出来る行為はたくさんあります

このような良い場面がもっとメディアでも特集されれば良いですね。

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