簡単に説明して!!特別養護老人ホームとはどんなところ?
老人ホームに入りたくて探しているけど、なかなか入れないという話を聞くことがあると思います。
老人ホームにもいろいろ種類がありますが、待機者が1番多くて入れないというのは、特別養護老人ホームのことです。
どこの施設も、いつも100名以上の待機者がいるとされています。
特別養護老人ホームとは、常時介護が必要な状態の65歳以上の方を対象としている施設です。
社会福祉法人や地方公共団体が事業主体なので、入所検討委員会が開かれて入所の検討が行われています。
特別養護老人ホームは、介護認定を受けた要介護1〜5の方が入れることになっていますが、現状では要介護1〜2の人はあまり入所していません。
一昔前なら、入所申し込みをした順番で入れていたんです。
でも、現在は緊急性の高い方が優先になっています。
緊急性というのは、例えば介護が必要なのに介護する家族などがいない場合や、心身のいずれかが重篤な状態にある場合。
あるいは家にいては虐待を受けてしまう場合などのことです。
特別養護老人ホームの設備について
特別養護老人ホームの設備についてはきちんとした基準があって、それを満たさないといけないことになっています。
まず、日々の生活を送るお部屋は居室と呼ばれ、一緒に暮らせるのは1室につき4人以下です。
寝具と収納設備、そして寝台かそれに代わるものが必要になります。
また、何か起こった時の場合に避難できるように、空き地や廊下、広間などに直接面した出入口が1つ以上なくてはなりません。
次に、医務室の設置が義務付けられています。
そこには、医療器具や医薬品を備える必要があり、臨床検査の設備が設置されている施設もあります。
また、体の不自由な高齢者が入ることができるような浴槽を設置した浴室が必ず設けられています。
これは、介護サービスに要介護者の入浴があるためで、浴槽の設置は義務となっています。
それから、必要な広さを確保した食堂と機能訓練室を設置していなければなりません。
その合計面積は、3平方メートル×入所定員という風に決まっています。
他に、廊下は常夜灯と両側に手すりが設置されていなければなりません。
洗面所や男女別のトイレ、静養室、面接室などの設置にも細かな基準があり、特別養護老人ホームではそれを守っています。
働く職員にも基準がある
特別養護老人ホームには、介護が必要で心身のいずれかが重篤な状態の人が入所しますので、職員には必ず医師がいます。
もちろん、看護師や介護士などの看護職員または介護職員、ケアマネージャー(介護支援専門員)や機能訓練指導員、栄養士なども施設の規模に合わせて配置人数が決まってます。
また、入所者100人に対して生活相談員1人が配置されることになっています。
これは、グループワークなどを活用して、直接入所している高齢者の自立支援を行っていくためです。