真夜中の老人ホームにて・・介護士の経験することって?

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「真夜中の老人ホームで夜勤をする介護士が一人」と聞くと、考えるだけで何とも不安な気持ちになりませんか?

ただでさえ、たよりになる同僚の存在がない上に、いつ体調に変化があるかがわからない、高齢者の介護の必要な方がいると思うとその気持ちはより強くなることでしょう。

私が介護士として勤めていた施設は、認知症の方が1つの家の中で、共に生活をするグループホームでした。

認知症の方といえば、「徘徊」という行動をイメージし、意味もなくあたりをうろうろとするといった感じをお持ちにはならないでしょうか?

私自身はグループホームが初めての介護士としての仕事を始める職場でした。

ですが、特別に不安な気持ちを持っていたわけでもなく、わりあい軽い気持ちで勤めることになりました。

ホームヘルパーの免許を取得する際に、認知症のことはそれなりに勉強をしましたし、施設実習でも認知症の方と触れ合うことが多かったため、拒絶反応はなかったからです。

また、施設では数か月の日勤の仕事を務め、その後夜勤帯に配属されることになるため、施設としても入居者さん達に不安感を与えないように考えているようです。

「未経験のものが夜勤をしているの!?」と不安になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、その点は大丈夫ですのでご安心ください。

そして、真夜中の施設での介護士の経験することですが・・。

主な仕事と言えば、入居者さんが就寝時間を迎えるまでのオムツ交換や眠る前の薬の管理などと、あとは朝を迎えるための朝食や共有設備の整頓が主な仕事です。

入居者さん達が眠っている間は、介護士は定期的な見回りと、ナースコールがあった時の対応というものとなります。

そして、私が勤めていた施設では、認知症の方が複数いらっしゃることになるため、夜間に精神的に不安定になり、悩み事を相談されたりすることもありました。

そして、トイレに行くことが多い方で、足元がおぼつかない場合などは、お手伝いをすることとなります。

夜間の仕事と言えばこんな感じですが、どう思われたでしょうか?

高齢者の方と言っても、救急車を呼ぶほどの体調の変化はほとんどなく、高熱がある・寝ぼけて歩いていた時に転ぶなど、軽いアクシデントが主です。

高熱がある場合には、アイスノンや保冷材を使って、体を冷やすことになり、そういった対応を朝まで続け、翌日の職員に引き継ぐことになります。

決して軽い気持ちでできることではありませんが、穏やかな時間の流れる夜間帯がほとんどです。

ですが、認知症の重い方になると、便を部屋でしたうえでそれを隠したり、少し困ったことが起きる場合もありました。

おそらく不安感やいろいろな悩みで気持ちが不安定になっていて、そういった状況になっているのでしょう。

悩みを伝えたくてもどうやって伝えていいのか、言葉も見つからない状態に置かれているためなのかも・・と感じていました。

また、私の経験した真夜中の施設での経験で、印象深いことは一つあります。

それはその日に亡くなられた方のお部屋の近辺も、見回りをすることとなるため、それは少し不安感といいますか怖いな・・と思ったりしました。

そのホームでは、命の最期までをホームで過ごしていただき、家族の方と一緒に時間を過ごされることになるため、直前までいらっしゃった部屋は違和感を感じました。

私は幽霊は信じないほうですが、それでも思い出のあるそのお部屋に、誰もいなくなった風景と、自分一人の空間は少々怖いものがありました。

ですが、その日は特に何もなく、普通に時が流れていましたので、ホッとしたことを覚えています。

自分が介護士をしていた時には、そんなに不安な感情もなく、その場その場を一生懸命に仕事をすれば乗り越えられたことですが・・。

あらためて真夜中の老人ホームで起こっていることを考えると、やはり少し不安になるものですね(笑)

それほどに日々の真夜中の老人ホームで起こることは、特に怖い事や不安なことがあるわけではなく、慣れれば上手な対処方法を見つけられるものなのだなと思います。

それよりも日常的に介護の仕事において感じる、「人間関係」の方がよほどに困難です。

介護の仕事は「100%人とのつながりでできている仕事」と言っていいものだと感じるからです。

わがままを言われない状態の、眠られている入居者様のとの付き合いは、穏やかな時間と言えるのかもしれません。

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