認知症の方ケア!!大変さ倍増

2014-11-07 12.11.01

認知症の方への対応は複雑

複数の認知症の方を前にすると、ケアの大変さも倍増します。

近頃では、以前に比べても認知症への理解が社会的に求められるようになり、テレビや新聞などからも様々な形で情報が入ってきます。

そう考えると家族に対しての向き合い方は、その情報通りに対応することで、正しい向き合い方ができると言えるかもしれません。

それは、一般的に耳にする情報というのは、認知症に対して不安に感じているご家族の方に向けての、情報発信と言えるからではないでしょうか?

それが、老人ホームといった介護施設では、複数の認知症の方や、また認知症ではない方達に対して、介護職員さんは向き合うことになります。

その場合には、認知症の方への対応もより複雑になり、あらゆる方法や努力をすることが必要となってきます。

私の勤めていた職場というのは、認知症の方たちばかりが住む、グループホームと呼ばれる施設でした。

そのため一人の方への対応としてはベストであっても、他の方達にとってそれが良いものかどうかを見極めるのがとても難しいのです。

認知症の方でも進行の度合いによって、わからない、できないことが違ってきます。

「今日が何月何日なのかわからない」「季節がわからない」といった認知症の重い方もあれば、そうでない方も様々です。

職員がその方に対してベストであろうという対応をしても、認知症の軽い方からすれば「何を言っているのだろう?」と思われます。

そうなると入居者さん同士であっても、「○○さんはそんなこともわからないの?」といった、差別的な言葉が出てくることもあります。

入居者さん同士の関係を穏便に、仲よくしていただこうとふるまうことさえも、大変に疲れることとなります。

一般的に認知症の方に対しては、その方の発する言葉や行動を批判するのではなく、受け止めることが必要と言われます。

それは、ご本人のあらゆる「感情」には意味があるため、怒りや不満を否定するべきではないと考えられているからだと思います。

ですが、グループホームの中では皆が認知症のため、入居者さん達の揉め事に対しては、ある方の行動を否定しなくてはいけなくなってしまいます。

特に「いじめ」的な行動に関しては、職員が守らなければいけないこととなるのです。

女性の多いホームでの出来事

例えばグループホームにAさんという女性の方が入居されました。

とても明るく優しく、こまやかな心遣いもできる素敵な方で、他の入居者さん達とも積極的にお話をされる方でした。

職員とも気さくに話され、施設の中も見学がてら自由に動かれ、そばから見れば「早く馴染もうとされているのだな」と微笑ましくも見守りたい入居者様です。

ところが、女性の入居者さんが多いそのホームでは、この行動がまるで受け入れられなかったのです。

すでに入居されている女性グループが、「意地悪だなぁ」と感じるような言動をされるのです。

その方達にとっては、ご自分達の生活のスタイルの中に、急に思ってもいなかった人物と行動が現れたことが受け入れられなかったようです。

そして、職員がAさんを守ろうとすればするほど、その方たちの想いは頑なになり、大問題に発展してしまいます。

私自身は、その方たちの寂しさ、気持ちの混乱、様々な感情を思うと、どのように行動するべきかを悩みました。

一番良い方法は、職員同士が話し合うということでしょうが、相談をしたところで解決されることはありませんでした。

その理由は、職員自体がそれぞれ様々な考え方を持つため、何事もこだわりなく考えるタイプの職員には、考え過ぎと思われるようです。

そうして、なかなか上手なケアができずに、大変に困ったこともありました。

こういった感情は家族の中でのお世話でも起こってくる感情で、家族同士になるとより根深い問題もあるかもしれません。

認知症の方は自分の気持ちを上手に表すことが苦手になるため、不満を抱えると病気も進行してしまいがちです。

その方の持って生まれた性格と、認知症を足して、どうケアしていくのか・・介護の奥は深いなと感じています。

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