家族の差し入れが施設運営の危機につながる!?隠された家の味

慣れ親しんだ家の味とはお姑さんからお嫁さんに伝えられるもので、実はお互いの生まれ育った味とはちがうものです。

ご主人の家に伝わる味を習得し、それを我が家の味として受けつがれてきたものなのです。

そんな慣れ親しんだ我が家の味が引き起こす施設のトラブルについてご紹介します。

テレビラック1 (Unicode エンコードの競合)

代々受け継がれる味は仕舞っておきたい大切なもの

認知症が進むことで「私のご飯がない」とか「食べていない」と訴えることがあります。

もちろん一過性のものなのでいずれは落ち着きますが、当初は満腹感もなくいつまでも食べ続けたり、食後すぐに食事を要求してきます。

当初はお水やお茶またはコーヒーなどでその場をやり過ごして行きます

なかにはご家族に助けを求めることもあります。

ご家族は認知症の症状の一環であることを理解していますのでトラブルもなく、信頼して頂けることが多いのですが・・・。

面会のたびに訴えられると不憫に思い「家の味を持参してしまいます。

もちろん内緒の持ち込みがダメなことは理解しています。

タッパなどに密封して居室に持ち込むわけです。

介護士や清掃職員は普段と違う匂いで気がつく場合もありますが、なかには気がつかない時もあります。

ベッドの下やテレビラックの棚など、随時保管場所が移動していると気がつくことが遅れます

多少の栄養過多があっても問題はありませんが、誤飲などで気管に入ってしまい大騒ぎになることもあります。

本人がタッパの中が食材であることを忘れ、家族からの大切なものとして預った認識でいることもあります。

こんな時がとても危険なときで、家族が持ち込むとき匂いが漏れないよう密封しているため発見が遅れま

介護士は気づかず、しかも本人は食べ物としての認識がなく保管していて、ある日偶然開封すると「家の味」がそこにあるわけです。

挽き肉

当然懐かしいそれを食べることになるのです。

館内は常にパジャマ姿でも寒くない温度に調節されていますから、食材が傷む確率は相当高くなっています

しかも日数が経っていると確実に食当りになるわけです。

その症状はおう吐や下痢だけでは済まない事もあります。

でも原因が分からない以上、施設で発生した食中毒としてすぐに届出を出し、しかるべき調査をする必要があるわけです。

鑑識係のような介護士の仕事

基本的には菌が発生した時は館内の調理施設は使用できなくなります

ですからいち早くで入所者分の食事を確保することが必要となります。

いまでは介護用のお弁当などを扱う業者も増えてきていますが、一度に50食、100食となると何社かに分散して発注しなくてはいけないことになります。

しかも同じ食事内容と言うわけにはいきません

通常の白米で食べる方以外にも、おかゆにしている場合もありますし、医師からの処方によって納豆はダメとか、アレルギーで卵類はダメということもあります。

そんな細かな対応をしてくれるところとなると、お弁当業者は限られますのでなるべく早く復旧できるようにしなくてはいけないわけです。

基本的には食べてすぐに発症することは少なく、半日から1日程度過ぎてから症状が現れます

処置や手当などをしながら「心当たりのある捜索」を始めることになります。

一番いい状態はそのパが洗われていない状態で残っていることです。

原因はすぐに分かりますので、調理施設はすぐに復旧することができます。

もし綺麗に洗われたタッパだったときは、ご家族に連絡をとり持ち込み日を確認することになります。

ただご家族がことの重大性をつかめていないと、最初の聞き取りで持ち込み自体を隠してしまい、後から重大性を認識しても正直に言ってくれないこともあります。

食中毒で苦しむ入所者、内緒の差し入れで責任を感じるご家族、食中毒の原因が分からずに困る介護職員。

介護は信頼関係の上で成り立っていますので本当に困ることになります。

そんな大きなトラブルがないようにと常にご家族にはお伝えしていますが、時期が来ると煮物やフルーツなどの差し入れがあり、それを見つけ出すのも介護士の仕事にひとつとなっています。

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