認知症の方のこと・・本当に理解をしていますか?

2014-11-07 09.39.01 超高齢化社会と言われる日本の今、認知症のことを知る機会はとても多くなりました。

認知症の方が自宅を出たまま行方不明になり、数年後にある施設にいらっしゃることがわかった、というニュースも記憶に新しいですよね。

多くの方は認知症と言えばこのようなイメージを持たれてはいるのではないでしょうか?


「徐々に記憶が薄れていく」

「いずれは家族の顔もわからなくなる」

「完治することがない怖い病気」


自分の身の回りに降りかかってほしくない、少々不気味であるのが認知症のイメージだと思います。

ところでみなさんは「認知症の方」に対して、「どのような生活をしている様子」を思い起こされますか?

例えば

特別養護老人ホームや認知症の方たちの集う、グループホームにおいてはいかがでしょうか?

このような施設の中では、夜中に入居者の方達が徘徊をして、意味の分からないことをつぶやきながら、何とも異様な空気が流れている。

またあちらこちらで排泄をし、職員さんもヒステリックにイライラとしている、そのようなイメージを持たれているかもしれません。

そういったイメージはあらゆる情報から知られている、「認知症」という病の怖さを考えると、仕方のない想像の世界です。

安心して生活が精神安定剤

私自身は、グループホームでヘルパーとして働いていた経験を持ちます。

私が施設に対して最初に持っていたイメージは、「認知症という不治の病を持った患者さんがいる場所・・」といったものでした。

自宅で生活できないほどの重症の方がいらっしゃる、意思疎通がうまくできない方ばかりが住む場所なのだという感じです。

ところが実際に仕事をしてみると意外なことに、お会いした入居者さん達は私の予想とは全く違っていました。

大変ににこやかで明るく、ユーモアや歌が大好きで毎日の食事を楽しみにする、ごく普通のおじいさん、おばあさんでした。

おそらくご家族としては、物忘れが多くなると火の不始末にも不安が生じ、ご家族にとっては心配で仕方がない為、施設への入居を希望されと思われます。

多くの方がひとり暮らしでは不都合が多く、精神的にも不安定になってしまう状態も多いようですから。

でも施設にいる方は、周りで手助けできる人間がいて、生活上の不安を減らしてあげれば、問題はない方が多いことに驚きました。

人それぞれ性格は十人十色なので、少々困った方だなと思うような人物もなくはありませんが、それは一般社会においても同じですよね。

また夜勤で仕事をする介護施設の職員さん、さぞかし精神的にも肉体的にも大変な思いをされているのだろうと思われるかもしれません。

確かに入居者さんの中には、性格的に自己中心的な考えを持っている方もあり、わがままに見える方もいらっしゃいます。

そういった方は認知症によりその性格がより強く表れて、夜間帯にも周りを振り回してしまうこともあるようです。

でも、ほとんどの方はそのようなこともなく、通常はゆっくりと穏やかに休まれることになります。

認知症は身近な病気

中には徘徊という行動が起こることもありますが、お年寄りがされている行動はどうやら何らかの意味があるようなのです。

そのためどうしてそのような行動をしているのかをご本人に聞き、安心感を与えることができれば問題は起こらないと、私の経験ではそのように感じました。

納得していただけたと思っても、それを忘れて再び同じような行動をとってしまうこともあります。

その場合は認知症の病の症状として仕方がないことなので、根気強く向き合っていくことになります。

私が接していた認知症の方たちは、身の回りのことをご自分でできる症状の軽い方達ではありました。

ですが現在の日本には、このような軽い認知症の方がたくさんおられますし、超高齢化社会のこれからは認知症と診断される方も更に増えていくことでしょう。

認知症と聞くと大変にオーバーに考えてしまいがちですが、少し前までは「ボケてきちゃったな・・」と軽く言われていた、そんな身近な病気なんですよね。

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